• 手弱女(たおやめ)

    • 過ぎたるは 猶及ばざるが如し
    • 敷島の 大和心を 人問はば 朝日に匂ふ 山桜花(本居宣長の歌)

      この歌は、戦争末期にフィリピン沖で犠牲となった神風特別攻撃隊の4部隊に「敷島」「大和」「朝日」「山桜」の部隊名がつけられたことから、軍国教育の象徴と言う人もありますが、「大和こごろとはどうゆうものか」という問いに「朝日に映える山桜の美しさを感じる心だ」という意に、勇猛果敢といった趣は微塵もなく、むしろ、日本人の純真無垢で控えめな恥じらいは日本の風土に根ざした自然の所産だと言っており、昭和女子大学の板東真理子学長は文芸春秋の取材に、「やまとこごろとは粗野な荒々しいものではなく、しなやかで柔和だけれども、決して簡単には折れない『手弱女』とでも形容するほうが相応しい、極めて女性的なもの」と答えています。

      「There is nothing either good or bad,but thinking makes it so.」(シェイクスピア)
       ハムレットの中に「世の中には幸も不幸もない。ただ、考え方次第だ。」とありますが、これは、大石順教尼の「できないとやらないは違う」の遺訓と同様、人の評価や価値観は「心持ち」や「受け止め方」で大きく異なることを示すものです。5月13日、政府の経済財政諮問会議の下に設けられた「選択する未来」委員会(会長・三村明夫日本商工会議所会頭)が高齢者に手厚い社会保障の予算を見直し、出産・子育て支援策を拡充して、「50年後に人口1億人を維持する」との政府目標を「骨太の方針」に盛り込むと発表しました。戦後の日本が福祉国家を標榜し、世界最高水準の長寿命を達成した要因は高齢者に手厚い医療、年金、介護などの社会給付の産物であり、少子化の進行は女性の社会参加に対応しない貧粗な社会政策の連鎖がもたらした結果であることは明白です。ようやく、我が国も老人福祉に偏った政策を次世代支援に向けて舵をきり、段階的に肥大し過ぎた給付を見直しする困難な作業に入る機運が生じたことは大歓迎ですが、中途で腰が折れることがないようにと祈るばかりです。
      「Happy, in that we are not over happy.」
    • 掲載日: 2014年5月15日

 



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