• 基本的学力の定着に必要なもの

    • 学力テストの結果を活かすことは必要だが、近視眼的な対応はマイナスだ
    •  文部科学省から公表された本年4月の「全国学力テスト」の結果は、全国的には、従前からの理科、数学の学力低下に加え、国語で文章から筆者の心情を忖度することが極めて苦手とされたことはコミニュケーション能力の低下が進行し、基礎的な学力をベースにした考察に欠ける、まさに「スマホ」世代に対する課題が明らかとなりました。
       ところで、島根県の場合、小学校の算数で基礎基本、応用力ともに全国平均を2ポイント以上も下回り、さらに、ここ数年、学校図書館の充実などに力を入れてきたにもかかわらず国語力の定着が不十分との結果で、過去最低となったことは、島根県の教育関係者には衝撃的なもので、学習指導のありかたを再検討し、子どもたちの学力を定着させる基本的な取り組みが必要となることを示したと言えます。
       従来、島根県は比較的小規模の学校が多く、ある程度、基礎的な学力はあってもテクニカルな問題を解く力は都市部に比べて劣るとされ、その要因は幼少の頃から競争社会にあり、学習塾などでの学習機会を多く有する経験の差と言われてきましたが、ここ数年の結果は、必ずしもそうではない、言い換えれば、「基礎的な学力が定着していない」との指摘を受けかねないものとなっています。
       8月25日、島根県教育委員会教育指導課は、今回の結果を受けて、算数、数学の学力向上のプロジェクトチームを編成するとしましたが、単一教科の指導法の問題ととらえるのであれば「木を見て森を見ず」で、スマホ世代に必要な教育対処を図ることこそ急務です。
       とりわけ、幼児期から小学校低学年のうちに定着させておかなければならないコミニュケーション能力(読み取る力)は「思考」のベースとなるもので、知識や体力の増加によって、それが、学力として発現すると考えれば、「急がば廻れ」。ピンチをチャンスととらえ、いままで、島根県が地道に進めてきた図書教育を深化させる絶好の機会到来です。ここは、市町村教委と連携して、乳幼児期からの読書指導の徹底を図ることこそ、島根県が採るべき方途だと思うのですが・・・。
    • 掲載日: 2015年8月26日

 



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