• 前代未聞の幼稚的な凶行を許すな

    • 「津久井やまゆり園」の犠牲者に心からお見舞いを申し上げます
    •  7月26日、神奈川県相模原市の社会福祉法人「かながわ共同会」が運営する知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、元職員の植松聖が、刃物で入所者19人を殺害、25人に重軽傷を負わせた事件は現代日本の病理を浮き彫りにした。
       「障がい者に対する支援は無駄」とする短絡的で幼稚な思想から発した凶行が、現行法制では薬物乱用による誇大妄想や心神耗弱、精神障害などによるものとされ、刑事責任を追及されない可能性もある。過去、19年前の神戸連続児童殺傷事件や15年前の大阪教育大付属池田小連続児童殺傷事件の際には、容疑者の精神鑑定に多くの時間が費やされ、のち、未成年の犯罪者は赦免された。犯罪者の人権擁護の声を理解しないではないが、少し度が過ぎるのではないだろうか。
       今回、身勝手な主張を正当化し、猟奇的殺人を犯した反省の念を全く感じさせない態度は明らかに「普通」ではない。大島理森衆院議長にあてた手紙で殺人を予告し、措置入院を経た後の凶行に弁解や情状の余地は無く、多くの人命を奪い、傷つけた容疑者には相応の制裁を加えるべきである。長い時間をかけて丁寧な精神鑑定をし、生まれてから凶行におよんだ時系列的な動機や足取りを丹念に検証し、さらに、一定期間の裁判の審理を経て下される代償の決定に要する莫大な社会的経費こそが「無駄」で、何ひとつ生産されるものはない。即刻、極刑を宣告すべきである。
       一人ひとりの多様な価値観を尊重することは極めて大切なことである。しかし、長幼の序をはじめとする社会常識や善悪、理性といった「当たり前の意識」が「時代」「進歩」「グローバル」「ジェンダー」などの主張によって希薄にされ、いつの間にか「自分勝手な言い分」という毒を蔓延させる因となっている。多様な価値観に命を粗末にすることを是とするものなどあってはならず、皆が社会の中で「生かされている自分」という意識を持ちたいものである。
    • 掲載日: 2016年7月30日

 



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