• NATO

    • 飛ぶ前に先ず足許を見よ
    • 「NATO」と言えば「北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty Organization)」でアメリカと欧州周辺29カ国の集団防衛協定のことを想起しますが、先日、ある講演会でもう1つの『NATO』について聞きました。それは『No Action, Talk Only』の略で、以前は、東南アジアの新興国やアメリカのシリコンバレーなどで「リスク取らない」「行動しない」「コミットしない」 の3点セットでなかなか行動しない日本企業や日本人を揶揄する言葉として使われ、B2Cビジネスでの出遅れを指すビジネス造語だったようですが、近年は、議論ばかりで有言不実行の日本の政治家を揶揄する言葉として使われるそうです。1000兆円を超える国債残高を抱え、なお団塊の世代が後期高齢者となる2025年以降に激増する医療・介護、年金の給付費問題や中国、北朝鮮の脅威が現実化する中での外交・防衛問題など「待ったなし」の問題が先送りされ、政党が掲げる政策は耳障りの良い『○○無償化』のオンパレードです。「改革」を唱える人たちは「何をどう改革して、どのような国家像を目指すのか」を語らず、具体的な言及をせず、「既得権益の打破」「規制緩和」と言ったスローガンばかりで、疲労した社会システムをどう作り変えるのか具体的なロードマップや財源の裏付けを示しての政策の提案はありません。そうした中で総選挙が公示となりました。連日、徹底したメディア戦略で旋風を巻き起こしている小池都知事の動静と政党の集合離散、分裂が大きくテレビ報道されている一方で、街角には民進党の蓮舫元党首の色褪せたポスターが貼られたままです。TVや新聞報道の露出が大きいことが世論とばかりの「聞かない政治家」や「聞こえない政治家」が増加し、国民感情を忖度できない、経験や想像力、共感力の欠如からくるのが、付和雷同の『No Action, Talk Only』の典型です。国政参画する志を立てるのであれば、身の回りの整理整頓や丁寧に手順を尽くすなどの「凡事徹底」を意識するべきであり、ブラウン管や報道のフィルターから外れた小さな声を拾う努力を怠る政治家の姿勢に国民の期待が萎むのは時間の問題だと思います。
    • 掲載日: 2017年10月11日

 



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