• 金正恩委員長の高笑い

    • 北朝鮮の五輪参加表明は核開発の時間稼ぎでしかない
    • 韓国は北朝鮮の平昌五輪への参加表明を歓迎し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は北朝鮮選手団の派遣費用負担を検討し,女子アイスホッケーでは特別枠で韓国代表チームに北朝鮮の選手を加えた合同チームで出場と伝えている。国際社会は北朝鮮の五輪参加表明後に、カナダ・バンクーバーで開催された北朝鮮問題を話し合う関係20ヵ国の外相会合で、北朝鮮への圧力強化が合意・確認されたことで明らかなように、平昌五輪を利用した北朝鮮の核兵器と弾道ミサイル開発の時間稼ぎを許容していない。韓国は冬季五輪の成功に向けた融和を鼓舞、強調するが、過去の北朝鮮外交の歴史を見れば、大会終了と同時に朝鮮半島情勢の緊張感がより高まることは容易に予測でき、思惑通りの展開に持ち込んでいる金正恩委員長の高笑いが聞こえるようである。中国は北朝鮮からの難民を収容するキャンプの設営を準備、日本も半島有事に際し、邦人や在韓米国人保護の観点から対馬への一時退避を検討すると報道されているように、周辺国では暴発への備えを進めているが、当事者の韓国からは緊張感などみじんも感じ取ることができない。北朝鮮の核開発の状況が座視できる状況にはないことは自明で、半島情勢の安定に不可欠となる日米韓での緊密な北朝鮮包囲網が必要な時期に、慰安婦に関する国と国の約束を矛盾だらけの論理で反故にし、国連の制裁決議すら緩めかねない『当事国』の韓国を隣国として支援、協調することに、大きな違和感を持つ日本人は小生だけではあるまい。安倍首相は平昌五輪開会式への出席を決め、開会中の通常国会で「文大統領に経済制裁と軍事圧力の強化を進言する」と答弁しているが、五輪を最大限利用した民族融和のプロパガンダを掲げる北朝鮮の巧みな宣伝活動に対抗できるとは考えにくく、首相訪韓の外交効果は極めて限定的で、無駄なことだと思う。
    • 掲載日: 2018年2月04日

 



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