令和3年2月定例会一般質問(4)

  • 北山のシカ対策について

    •  島根半島・弥山山地は島根県で唯一のニホンジカの生息地とされ、昭和47年からオスジカの捕獲が禁止され、保護・管理がされてきましたが、個体数の増加によって樹木の剝皮や農林産物の食害等が発生し、島根県と出雲市によって捕獲や被害防止対策が実施されて今日に至っています。
       島根半島のシカは、昼間と夜間とでは行動圏が異なり、昼間は奥山に滞在し,夜間は人家に近い畑・果樹園で採食行動を行っていることが多いと見ています。
       関係住民が編成した自衛班による有害捕獲の実績は、北山で2012~2016 年の5年間で2,428 頭、湖北では5,592 頭となっています。現在、生息数は北山、湖北ともに800頭前後と推定しますが、平成10年代に住民を苦悩させたシカ被害は大きく減少したのは、1頭30,000円の捕獲奨励金によって、ここ10年間の徹底捕獲が進んだことが大きな要因と考えます。
       そこで、まず、シカ対策が本格化した平成14年度から20年間の捕獲頭数と推定生息数についてお尋ねします。(農林水産部長)
       また、現在、島根県内では有害鳥獣駆除(クマ、サル、シカ、イノシシ、野鳥など)に捕獲奨励金を出して駆除を行っていますが、主体となる県、市町村をあわせてどの程度(獣類別に)の実績、金額となっていますか。(農林水産部長)
       シカの生息は中国山地全体に及んできています。島根県でも雲南や奥出雲地域でも目撃情報が寄せられており、岡山や鳥取では生息数は数万頭とも言われ、先日、日本農業新聞には下関市での惨状が掲載されていました。
       島根半島で行われている関係住民主体の捕獲体制整備や被害防止の取り組みは相当な時間をかけて作り上げたものですが、当面はこの体制で進むとしても、(未来永劫)いつまでも行政が多額の捕獲奨励金を支出して対策を継続することは難しいのではないかと考えています。
      野生鳥獣対策はジビエ活用などを含めた、新しいステージに移行していく必要があります。先般、出雲市で開催した関係者の会合では、県、市、関係住民、捕獲にあたる者で検討会を設置し、野生鳥獣に関わる専門家の意見や鳥獣保護対策の先進地の視察などを実施して、今後の鳥獣対策、とりわけ住民と野生鳥獣の共生が可能となるようなプランづくりをしてはどうかとの提案がありました。県として、リーダーシップを発揮してこれらの取り組みを進めることについて、どのようにお考えになりますか。(農林水産部長)

  • 鈴木大造農林水産部長答弁

    • 島根半島のシカ対策と今後の野生鳥獣対策の方向について
    • 初めに、島根半島の北山、湖北地域における平成14年度からのニホンジカの捕獲頭数と推定生息数についてであります。
       令和元年度までの18年間で捕獲頭数は1万7,546頭、年間平均にすると約1,000頭、捕獲のピークは平成25年度の2,162頭、直近の令和元年度の捕獲は845頭となっております。推定生息頭数については、平成22年に推計手法が変更されており、変更後の現在の手法よる推定に統一して御説明いたしますと、北山と湖北の両地域で推定を開始した平成19年は6,263頭、推定生息頭数のピークは平成22年の7,148頭、直近令和2年の推定生息頭数は1,404頭となっております。
       島根県の市町村においては、イノシシ、鹿、猿等14種類の有害鳥獣などの駆除に対して奨励金を設定しております。令和元年度の有害捕獲状況で、捕獲頭数については、獣種別に見ると、件数の多いものからイノシシが1万915頭、ヌートリアが1,913匹、ニホンジカが1,153頭、アナグマ992頭、タヌキ832頭、猿442頭と続き、このほかカラスやカワウ等の鳥類も合わせると、合計では1万8,483個体となっております。奨励金の単価は、基本的に各市町村で決定するものでありまして、出雲市がニホンジカの捕獲に対して、また雲南市美郷町が猿の捕獲に対して出している1頭当たり3万円というのが最高額であります。捕獲奨励金の県全体での総額は約1億6,800万円となっております。
       次に、今後の出雲、北山地域におけるニホンジカ対策についてであります。
       この地域のニホンジカ対策については、長い経緯がございますが、県では、平成23年に生息頭数を180頭まで減少させるという目標を設定し、これを達成するための対策を進めてまいりました。現在の生息頭数は約700頭となっておりますが、生息頭数の減少スピードは鈍化しており、また生息頭数の減少に伴い、捕獲自体も困難さを増していることから、これまでの対策の延長線上では目標達成は難しいものと考えております。
       他方で、中国山地では、広島県などからのニホンジカの越境数が増加しており、ニホンザルや外来種など新たな獣種の分布や被害も拡大しているといった新たな課題が随時発生しており、県全体の鳥獣被害対策を俯瞰すると、高額の捕獲奨励金に頼った出雲、北山のニホンジカ対策の在り方についても見直す余地がないかどうか検討を開始しているところであります。
       議員御指摘のとおり、ジビエの利活用なども含めたより広い視野での新たな仕組みづくりが必要であり、また出雲市では昨年度にニホンジカ、イノシシの加工処理施設が整備され、ジビエ利活用の拡大に向けた下地も整っているものと認識しております。議員の御紹介にありました地域住民の方をメンバーに含めた検討会の設置の御提案についても、前向きに検討してまいります。

 


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